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絶版車図鑑

短くも力強く煌いた、フォード指折りの傑作車

1964 FORD FALCON
 
フォード・ファルコン


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 フォードが誇る1世紀もの歴史の中で、成功を収めたモデルは数多い。なかでもファルコンはマスタングと並び、一際大きな成功を収めた名車のひとつといえるだろう。
 ファルコンが登場したのは'60年。インポートカーのアメリカ進出が目立ち始めてきた頃に誕生した。この年はシボレーからもコルベアが誕生するなど、各メーカーがこぞってコンパクトカーを登場させた年。その中にあって、ファルコンは総計43万台を超える販売を記録し大成功を収めている。
 ホイールベースは前年までフォードが保有していた118インチを大きくサイズダウンした109.5インチ。バリエーションはクーペのほかセダンとステーションワゴンがあり、それぞれ2ドア、4ドアのモデルを選択することができた。なお、フォードのセダン・ピックアップであるランチェロも、同年からファルコンベースに変更されている。
 そんなファルコンは'64年にスタイリングを一新。グリルのデザインを変更したほか、従来までの丸みの強いデザインから、より全体的にエッジを強調した直線的なフォルムを得る。
 エンジンは'60年が直6の114.3cu.in.(最高出力90馬力)のみというラインナップ。しかし翌'61年にはオプションで101馬力の170cu.in.が登場、次いで'63年にはファルコンのスポーツグレードであるファルコン・フューチュラ・スプリントクーペに、164馬力のV8・260cu.in.が標準搭載された。
 しかしファルコンは'70年、トリノをはじめとするインターミディエイトクラスに吸収され、'70年で名前が消滅してしまう。

■INTERIOR
前後2列のベンチシート&コラムシフト(2速AT)のインテリア。余計な機能を持たないシンプルな造りだ。当時の標準モデルの価格が2000ドルを下回っていたことを考えれば、十分納得がいくだろう。現車は内装を貼り替え、エアコンや3連メーター等のモディファイが実施されている。トランスミッションは他にも3速MTが存在している。
■ENGINE
'63年にスポーティなグレードのみV8搭載が実施されたファルコン。しかし'64年にはオプションで、全モデルにV8・260cu.in.が搭載可能となった。最高出力は164馬力。ただし、'65年に'260cu.in.は姿を消してしまい、代わりに289cu.in.がオプションとして登場。'68年には302cu.in. のオプションも追加された。
■REAVIEW
'64年モデルはボディバリエーションも豊富。ステーションワゴンだけでも標準の2、4ドアのほか、デラックス、スクワイアと全4モデルがラインナップされていた。その他にもコンバーチブル・クーペやデラックスセダンなどが製作されている。また、モノコックボディのファルコンは軽量・コンパクトで、'64年にはモンテカルロ・ラリーに出場したファルコンがGTクラスで勝利を収めている。