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絶版車図鑑

アメリカン・ワンボックス発展の立役車

1965 FORD FALCONCLUB WAGON
 
フォード・ファルコン・クラブワゴン


thanks to ガレージK&M 047-350-0005

 1961年。フォードは同車初のフォワード・コントロール・ビークルである、ファルコン・エコノラインを誕生させた。フォワード・コントロールとは、ドライバーがエンジンより前方に位置し、車両をコントロールすること。つまり同車のエンジンは、運転席と助手席の間のやや後方に搭載されているのだ。これにより、一般的なFR車のように車体前方に巨大なエンジンルームを設ける必要がなくなり、より居住スペースを拡大することができた。また、ワンボックスタイプのバンには、当時すでにVWタイプUが存在していたが、タイプUはご存知の通りRR。リアにはエンジンルームがあり、大きな荷物を搭載するのは難しかった。その点、ファルコン・エコノラインは室内スペースを最後部までフラットに保つことができ、商業者を中心に各方面から絶賛されたのだ。
 さて、そんなファルコン・エコノラインもご覧の'65年になる頃には、商業車クラスのエコノラインと、乗用のファルコン・クラブワゴンに細分化されている。'65年モデルのクラブワゴン・シリーズには、廉価版のステーションバス、スタンダードなクラブワゴン、より豪華に仕立てられたデラックス・クラブワゴンがラインナップされていた。バリエーションは2列シートの5人乗車か、3列シートの8人乗車を選ぶことができた。
 '65年のエンジンは標準が直6・170cu.in.、オプションが直6・240cu.in.の2種類。
 そんなファルコンは'68年にホイールベースが105.5インチとなり、一気に大型化の一途を辿る。

■INTERIOR
『ガレージK&M』のスタッフが元オーナーだった現車は、オリジナルに基づき美しくレストア済。インテリアはバンタイプのモデルだけに、メーター周りを含めてかなり簡素だ。シフトはコラム操作式だが、エンジンが運転席と助手席の間にあるため、ベンチシートは採用されていない。ウィンドウは手動操作。タコメーターやエアコンは社外品。

■ENGINE
ご覧のように、エンジンはインテリア内に納まる。"フォワード・コントロール"とはつまり、ドライバーがエンジンの前方で車両をコントロールする、という意味。'65年クラブワゴンの標準エンジンは直6・170cu.in.。最高出力は105馬力を発揮する。現車は当時オプションで用意されていた直6・240cu.in.をオーバーホールして搭載。トランスミッションも当時のオプションだった3速AT(標準は2速AT)。
■REARVIEW
全長も4270mmとかなり短い。 また、90インチ(2280mm)のホイールベースは誕生した'61年から変更なし。参考までに、'61年のコンパクトカー、フォード・ファルコン(ワゴンではなく)のホイールベースが109.5インチ(2780mm)だったことを考えると、いかにコンパクトであるかが想像できるだろう。駆動方式はFR。