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絶版車図鑑

不遇の時代に立ち向かったマッスルカーの雄

1972 CHEVROLET CAMARO
 
シボレー・カマロ


photo/H.FURUTA 古田秀雄 thanks to オレンジカウンティ 0120-350-454

 ベビーカマロ"と称され、今だ高い人気を維持する第1世代が'69年で終わりを告げ、カマロは'70年2月に第2世代へと突入した。日本では"サメカマ"と呼ばれる凹凸ある独特のフェイスを持ち、当時の自動車雑誌から"デザイナーズカー"と称されたクルマだ。
 エンジンは誕生当初140馬力を発生する230cu.in.(直6)から350馬力の402cu.in.(オプションV8)まで、多彩なスペックが選択できた。グレードも標準モデルのSC(スポーツクーペ)に加え、SS(スーパースポーツ)、RS(ラリースポーツ)、トップグレードのZ28が選択できたが、なかでも高性能カマロの代名詞であるZ28に搭載されていた350cu.in.は、なんと360馬力を発揮。しかし排ガス規制のため、'72年を機にパワーダウンの途を辿る。それに起因してZ28は'74〜'76年の期間、消滅を余儀なくされてしまった。
 この様に排ガス規制の影響を強く受けた第2世代カマロ。各年式を見分けるにはフロントフェイスに注目するといい。'70〜'73年までのRSとZ28には2分割バンパー(通称ヒゲカマ)、SCとSSには1本バンパーを採用。'74〜'77年は安全基準に対応するため大柄なクロームバンパー(通称5マイルバンパー)を装着し、'78〜'81年はボディと同色のウレタン製バンパーが採用されているのが特徴だ。
 ご覧の現車は350cu.in.を搭載するスポーツ・クーペ。オリジナルペイントを維持する貴重な1台である。

■INTERIOR
インテリアは第2世代に入って一新され、ご覧のようなデザインを得た。乗車定員は4人。ドアにはサイド・プロテクションビームを内臓し、Aピラーを強化、キャビンとラゲッジ・スペースとの間に隔壁を設けるなど、剛性は第1世代に比べ格段にアップしている。オプションでパワー・ステアリングも用意。
■ENGINE
直6から305cu.in.、350cu.in.のV8まで、オプションを含めると豊富なラインナップからチョイス出来た第2世代カマロのエンジンだが、排ガス規制により、'75年代中盤以後は200馬力にも到達できなくなってしまう。全盛期だった'70年にはZ28用350cu.in.が360馬力を記録していたことを考えると、少し寂しい話。現車はアメリカで大切に保管されていたワンオーナー車。エンジンはナンバーズマッチの350cu.in.。
■REARVIEW
よく第2世代最初の年式を'70・1/2と呼ぶが、これは生産の遅延と保守的な首脳陣のGOサインが出ず、発表が遅れてしまったため。ベースモデルの価格は'69モデルよりわずか22ドルしか変わらない。にも関わらず、レスポンスが向上したハンドリングや安定性を高めたシャシーなど、全体に渡って多くのポイントが見直された点を考えると、実質的には値下げに近い。