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絶版車図鑑

8リッターV10を搭載したモンスタートラック

1996 DODGE RAM V10
 
ダッジ・ラム


photo/K.AKIMOTO 秋元一利  thanks to チカノパーク 045-941-6090

 ダッジ・ブランドのピックアップに、『ラム』の名前が登場するのは'80年代のこと。ラムという車種名自体はSUVのラム・チャージャーであったり、1BOXボディのラム・ワゴンとしてすでに知られた存在であったが、その名称がピックアップトラックにも用いられたのである。
その後、ラムの名前はダッジ・ブランドのピックアップすべての総称となり、現行モデルではミドルサイズはダコタ、フルサイズはラム、という2車種がラインナップされた。
 写真は、現行モデルの1世代前にあたるモデル。最大積載量に応じて1500、2500、3500とグレードが分かれ、すべてに2輪駆動と4輪駆動モデルの両方が存在していた。ボディは2枚ドアのシングルキャブと荷室が備わるクラブキャブ、そして4枚ドアを持つクワッドキャブの3種類。ベッドの長さも2種類存在している。
 なかでもラムV10は、シングルキャブ・ショートベッドのボディに、なんと8リッターのV型10気筒を押し込んだ。舗装路での運動性能を追及して生まれたハイパフォーマンスモデルである。
 駆動方式は2WDのみで、前後サス、ブレーキなどは増大したパワーに対応した強化品を採用。バイパーには存在しない8リッターV10と4速ATの組み合わせにより、大トルクを生かした走りが気軽に楽しめる、極めて魅力的なモデルだ。

■INTERIOR
室内の意匠はスタンダードモデルもV10搭載車も変化はなく、そのハイパフォーマンスぶりを誇示する部分は見当たらない。トランスミッションは全車コラム式を採用し、フロントはベンチシート。素材はファブリックとなる。4枚ドアを持つモデルはダッジ・ブランドではクアッドキャブと呼ばれるが、V10が搭載されたのはシングルキャブ・ショートヘッドモデルのみ。
■ENGINE
広大なエンジンルームに押し込まれた、8リッター・V10気筒。長大なエンジンは半分ぐらいしかその姿を見ることはできず、フロントミッドシップマウントされている。'92年に登場したダッジ・バイパーのオールアルミ製V10とは基本設計こそ共有するが実際は完全な別物で、ラムのV10は鋳鉄製ブロック。最高出力は300馬力、最大トルクは62.2キロと発表されている。

■REARVIEW
シングルキャブ・ショートボディにハイパワーな大排気量エンジンを搭載、という手法は同コンセプトのシボレー・C1500・454SSと同様だ。オリジナルではベッドサイドに『V10』のステッカーが誇らしげに備えられる。前後バンパーはスポーツタイプが標準装備される。