使い込まれたビンテージ感は本物の如し
【HEATH】拘りが凝縮した1着(オールインワン)
Text:Kazuma NOMOTO(Daytona)
2022.11.11

使い込まれたビンテージ感は本物の如し
パッと見た、その雰囲気からすぐに察した。
「コレは紛れもなく、ビンテージのオールインワン(ツナギ)」だと。
それが、まさか新作アイテムだったとは……。
人気アメカジブランドの新作からオリジナル、そしてアメリカで
直接買い付けるグッズの数々。幅広いラインナップを誇る「HEATH.」であれば
ビンテージアイテムを取り扱うことに疑いも感じないのが自然である。
そして、これまでのラインナップにオールインワン(ツナギ)は存在しなかった。
だが、これは紛れもなく2022年秋の“新作”だった。
長年着古したような表情を生み出すために、程よく洗い込まれたデニム生地。
表面が擦れて、浮き出てくる赤のステッチや破れた穴を補修したリペアの痕跡は
すべてが熟練の職人によるリメイク加工なのである。
その完成度の高さを見れば、ビンテージと見間違うのも致し方ない、
と自己弁護に走りつつ、さらに細部まで目を凝らせば
リペア加工だけじゃない、オールインワンに込められた拘りポイントが見えてくる。
購入後、実際に着用し、洗い込むほどに滲み出る本物の風合いを生むであろう
ステンシル風のバックプリント。エルボーパッチや襟部分にはコーデュロイを採用。
デニムとは異なる異素材を取り入れることで、アクセントと立体感を生み出している。
ビンテージに思わせる加工だけでなく、これから着ていくことで
自分自身が少しずつ育てていく楽しみも併せ持っている。
細部に込められたギミックにより、高いファッション性を誇る1着は
タウンユースだけでなく、キャンプなどのアウトドアシーンでも活躍間違いなし。
もちろんツナギ本来の使い方として、週末のDIYやガーデニング時の作業着としても
着られる着心地と実用性も備え、幅広く愛用できるのが嬉しい。
ブランド史上、はじめての試みとなる一着を生み出すために
こだわりを全て詰め込んだ、まさに“ALL IN ONE”。
HEATH.の新しい看板商品の誕生である。
右胸に入る「KNACKERED(ナッカード)」ワッペンは刺繍の産地、群馬県桐生市で製作。デニム生地とのコントラストが目を引く、オリジナルのフロントトップボタン。
ウェアはデニム地ながら、襟やエルボーパッチにはコーデュロイ素材を採用。デニムとは異なる素材を取り入れることでウェアが豊かな表情を見せてくれる。
背中にはステンシル風のバックプリント。右腰のヒッピポケットのやや上部分にはナッカードのレザーパッチが縫い付けられており、後ろ姿もスタイリッシュ。