
「原点」に引き戻してくれる――弓木英梨乃が語る、ジョージ・ハリスンとギターへの純粋な想い
自身の音楽的ルーツであり、人生最大のインスピレーションを与えてくれた存在――それがジョージ・ハリスンだ。2009年のメジャーデビュー以来、シーンの第一線でギターの可能性を追求し続けるギタリスト・弓木英梨乃。Fender × George Harrison Dark Horse Records Collectionのローンチに際し、彼女が語ったのは、一音に込められたスピリットへの圧倒的な敬愛と、生涯の相棒である「ギター」と共に生きる歓びだった。
自身のシグネイチャーモデルを生み出すまでに至った彼女が、ジョージの哲学と今回のコレクションに何を感じたのか。その熱い想いに迫る。
Q1. ジョージのギター・音楽観について
Q: 弓木さんから見て、ジョージ・ハリスンというギタリスト、そして彼が作り上げた音楽やレーベル(ダーク・ホース)の魅力は、一プレイヤーとしてどこに感じますか? 自身の演奏や音楽スタイルに影響を与えた部分はありますか?

私はジョージ・ハリスンがきっかけでギターを始めたので、最初からジョージのギターをコピーすることで練習し、学んできました。
そのため、どれだけ時間が経っても自分の根底にはジョージのプレイや音楽性が必ず息づいていて、一番影響を与えてくれたギタリストだと思っています。
ジョージの魅力は、一音一音にものすごく意味が込められているところです 。
自分でコピーをしていても、無駄な音が一切なくてすべての音に意味があるようなプレイなんです。
内面や人柄のようなものが音に表れているところにすごく惹かれますし、ソロになったあとの自身の好きな音楽をどんどん探求して表現を深めていく生き方自体も、すごく憧れています。
音楽だけでなくデザインや世界観も含めて、人生で一番影響を受けた人物です。
練習して技術を磨こうとする中で、ジョージの演奏を聞くと「一音の大切さ、一音でこれだけ表現できるんだ」ということを思い出させてくれる、自分の原点のような存在です。
Q2. プロダクトのインプレッションとコーディネートについて
Q: 実際に今回のコレクション(ストラップやピック)を手にとってみて、デザインや使い心地(フィット感やルックス)はいかがですか? 例えば「お気に入りのギターと合わせるならこんなスタイルが良い」といった、ギタリスト目線でのコーディネートのこだわりがあれば教えてください。


今年9月に発売された弓木英梨乃のシグネイチャーモデル
本当に、ジョージ・ハリスンが好きな人、ファンにとってはたまらないコレクションだと思います 。音楽だけでなく、ストラップやピック、アパレルに至るまでジョージを身近に感じながら身につけられるというのがまず嬉しいです 。
特に今回のストラップはめちゃくちゃ可愛くて、自分が今持っているギターにストラップを合わせるだけでもすごく可愛いし、シンプルなファッションにもすごく合うデザインになっています 。

◼️Fender × Dark Horse Records Strap
(10,450円/税込)
日本でデザインと製造された『Fender × Dark Horse Records Strap』限定ストラップは、Dark Horse Recordsからインスパイアされたアートワークを用いて、ジョージ・ハリスンの不朽の影響力を称えます。フェンダーの伝統とDark Horseのイメージを融合させたデザインは、演奏用としても飾り用としても楽しめるコレクターズアイテムです。幅2.5インチのストラップは、シボのある仕上げが施されており、プレミアムギフトボックス付きです。
色々なギターやアクセサリーとの合わせ方があって、色々な方が楽しめると思います 。
フェンダーで作らせていただいたシグネイチャーモデルは、自分のこだわりが詰まった、お気に入りの一本です。そのギターに好きなストラップやアクセサリーを合わせると、弾くのがもっと楽しみになります。お気に入りのギターやギアを持つことで、自分のことももっと好きになれるように感じています。
Q3. ガレージ・カルチャーや大人の趣味としてのギターについて
Q: Daytonaは、音楽だけでなくクルマやファッションなど自分の「好き」をとことん追求する大人が読者に多くいます。
弓木さんにとって、こうしたこだわりの詰まったギア(ギターやアクセサリー)を所有し、演奏することの「ワクワク感」とはどのようなものですか?
読者へ向けてメッセージをお願いします。

Daytonaの読者の皆さんにも、ご自身の『好き』やこだわりを大切にされている方が多いと思います。私にとって、そういう存在はやっぱりギターです。
自分自身の好きなギターを持つと、「今日これを弾こう」「今日もギターを触ろう」という気持ちになって、日々手に取ってそこから新しい音楽を作ったり、もっとギターを練習してできることを増やしたい、テクニックを磨きたいというモチベーションになります 。
ギターは弾き込めば弾き込むほど自分の体に馴染んで、共鳴していく、まるで木が生きているように感じられます 。
一緒にライブをやって、色々な経験をして、一緒にギターと成長している気持ちになれるので、ギターは人生を共にする相棒のような存在です 。
お気に入りのものを持つことで、自分のことももっと好きになれるし、弾けば弾くほど愛着が湧いていく。
今回のコレクションも、ただ飾っておくだけでなく実際に身につけて、使って、音楽を楽しんでほしいなと思います。


実際に店頭で試奏することができる 弓木英梨乃のシグネイチャーピックセット
ギターを手にすると、まるで少年のように(あるいはあの頃の自分のように)純粋なワクワクが蘇ってくる――。弓木英梨乃さんの言葉には、音楽とギターが持つピュアな魅力がたっぷり詰まっていました。
ジョージ・ハリスンが遺したスピリットやダーク・ホース・レコーズの世界観が、現代のプロダクトやファッションにどう落とし込まれているのか。弓木さんの瑞々しい感性を通した言葉を聞くと、思わず自分もギターをかき鳴らしたくなります。
ページを閉じたあと、あなたの「音楽の原点」にもきっと火を灯してくれるはずです。
■編集・文・写真:ケンボー
■プロフィール

弓木英梨乃
ギタリスト/シンガーソングライター/作曲家/編曲家として幅広く活躍する
2009年、シンガーソングライターとしてメジャーデビュー。2013年から2020年までKIRINJIのメンバーとして活動。さまざまなアーティストのライブサポートやレコーディング、楽曲提供、アレンジなども手がける。2021年より、NHK Eテレで放送中のアニメ『チキップダンサーズ』のオープニングテーマ、ナレーションを担当。同年、マレーシア・クアラルンプールの音楽大学へ留学。帰国後も幅広い活動を通じて、ギターの可能性を探求し続けている。2026年、自主レーベル「KAIHO RECORDS」を設立。6月10日、第一弾シングル「Kaiho」をリリース。同年9月には、自身初となるFenderシグネイチャーモデル「ErinoYumikiStratocaster®」を発売。 多彩なプレイスタイルとサウンドへのこだわりを反映した一本として、本人のアイデアを随所に取り入れたモデルとなっている。






