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絶版車図鑑

対インポートカーの命を受けたサブコンパクト

1976 CHEVROLET VEGA
 
シボレー・ベガ


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大きく力強いことが魅力とされていたアメリカ車は'70年代に入り、変革を強いられた。世界各国のコンパクトカーが続々とアメリカに輸入されてきたからだ。アメリカ基準とは大きく異なるコンパクトな車両の台頭に、シボレーは'71年、「サブコンパクト」と呼ばれる新シリーズを立ち上げた。そして誕生したのがベガである。
 誕生当時のベガは2ドアのみの展開で、ボディバリエーションにはセダン、クーペ、ワゴンがラインナップ。ホイールベースは97インチで、それまで比較的コンパクトと思われてきたノバのホイールベースが111インチであることを考えると、相当コンパクトだ。
 エンジンには新設計のオールアルミ製、直4・140cu.in.が搭載されていた。最大出力は90馬力。コンパクトとはいえ、パワーの物足りなさは否めないものの、車両自体の評価は上々で、この年ベガは初年度にして26万台を超えるセールスを記録した。『モータートレンド』誌のカー・オブ・ザ・イヤーにも選定されている。
 さて、そんなベガは'74年に大柄なバンパーを装着するなどフェイスリフトが行われ、第2世代へ突入。この'76年モデルも同様のデザインで、カマロをひとまわり小さくしたようなデザインがとなっている。ご覧のベガは『コスワース』チューンのDOHC122cu.in.(111馬力)を搭載するコスワース・ベガ。'75、'76年のみ生産されたスペシャル・パッケージだった。ゴールドのデカールなどで飾られた貴重な個体は、アメリカ車の中では珍しいV8を持たないプレミアム・カーである。

■INTERIOR
ブラックでまとめられたコスワース・ベガのインテリア。乗車定人は4人。ボディのゴールド・ストライプに合わせ、メーターまわりはゴールドのプリズムミラーが採用されている。スピードメーターは120マイルまで、タコメーターは8000rpmまで表示。トランスミッションは5速MTに加え、3速ATがチョイスできた。
■ENGINE
ベガは全長4455mmながらワゴンなど豊富なバリエーションを持つのも特徴だった。駆動方式はFR。コスワース・ベガはボディ各所にゴールドの専用デカールが入る。ボディカラーはブラックのほか、ホワイトボディにゴールドストライプが入るタイプも存在する。現車はボディの傷みも少なく、上々のコンディションを維持している。ホイールも純正ホイール13インチを装着。
■REARVIEW
'71年の誕生時から生産終了まで、ベガのエンジンは直4のみ。初年度は140cu.in.で90馬力の標準タイプに加え、110馬力のオプションモデルもあった。ご覧のコスワース・エンジンは'75年と'76年モデルにラインナップ。16バルブのツインカム・エンジンで、アルミ製のヘッドカバーにコスワースの文字が入る。