【Daytona狩猟部】Vol.01:鉄の掟と、静寂の240分。

「獲れる」なんて、それは人間の奢りかもしれません。

                          <HUNT No15から抜粋>

銃を持つ者が背負う、唯一無二の「鉄則」があります。

遊びの中にこそ、真剣な「規律」を。

カッコいいウェアを着て、憧れのライフルを手に取る。それは最高の遊びです。でも、その遊びを継続させるのは、ストイックなまでの自己規律(セルフ・ディシプリン)に他なりません。

Daytona狩猟部。 まずは、この「獲れない日の美学」と「安全という名の覚悟」から、お話を始めていこうと思います。

■編集後記

実は今回の第1回目、素晴らしいハンティングの瞬間をお見せしようと、GoProを携えて気合十分に山へ走り出したのです…..。


前置きがなく急に始まった第一回目ですが、今回始まるに当たっての簡単な経緯を記しておきます。

未来へ繋ぐ「HUNT」の精神:現場のリアルを届けるということ

雑誌『HUNT』は、2013年から2017年にかけて、僕らに「野生と生きる美学」を提示してくれました。

定期刊行が止まった今も、そのページに刻まれた哲学は色褪せることはありません。

しかし、紙の中の美しい情景だけが狩猟のすべてではないことを、僕は知っています。

今、日本の狩猟界は大きな転換期にあります。増え続ける有害鳥獣による農作物被害、それを食い止めるハンターの高齢化と減少、そして「命を奪うこと」に対する社会の目。これらは、綺麗な写真だけでは語り尽くせない、現場が直面している切実な課題です。

僕は、この連載を通じて『HUNT』の精神を自分なりに「復刊」させたいと考えています。

それは単なる情報の再放送ではありません。現役ハンターとして今この瞬間も山を歩き、泥にまみれ、時には獲れない虚しさに包まれ、それでも「安全第一」という鉄の掟を守り抜くそんな「現場のリアル」を、包み隠さず届けていくことです。

素晴らしい文化を絶やさないために。そして、これから山へ入ろうとする仲間たちが、正しく、深く、この世界を楽しめるように。

僕らの「HUNT」は、ここからまた始まります。